子猫の世話の仕方・育て方【子猫を飼う前に知っておくべき事】

母猫がいない場合、本来なら母猫が子猫にするお世話を飼い主の方が全てしてあげる必要があります。

特に離乳期前の赤ちゃん猫を育てている間は、排泄をさせたり3時間おきにミルクを与えたりと飼い主さんにとって休まる時がないかもしれません。

 

赤ちゃん猫は体調を崩しやすいため、常に気を配っておく必要もあります。

しかし愛情をかけた分だけ、猫はすくすく元気に育っていきます心身ともに健康な猫に育てるため、世話の仕方や育てる上での気をつけるポイントを学びましょう。

また、飼育中に猫の様子で何か気になることがあったら、すぐに獣医さんに相談するようにしましょう。

 

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子猫の世話の仕方・育て方

もしあなたが子猫を譲り受ける事になったら、拾ったら、飼う事になったら、どのように世話をしていけばよいでしょうか。

子猫は成猫と比べて体が弱く、育て方も変わってくるので、子猫の世話の仕方を知っておくことが大切です。

 

これから子猫を出迎える方は、以下を確認しておきましょう。

 

  1. 定期的な体重測定
  2. 体温の管理
  3. ミルクの選び方・与え方
  4. 離乳食の選び方・与え方
  5. 排泄のさせ方

 

上記のそれぞれについて詳しく解説していきます。

 

定期的な体重測定

 

子猫の成長や健康の目安として、体重の増え方が参考になります。

なので、順調に体重が増えているかどうか、定期的な体重測定が必要となります。

 

生後1カ月未満の子猫の平均体重は、

  • 生後10日:200g
  • 生後1~2週間:200~300g
  • 生後2~3週間:300~400g

ほどが目安となります。

 

特に子猫の成長期の間は、1日ごとに5~10グラム増加していくので、週3回くらいのペースで体重測定をしてあげましょう。

見た目はまだまだ小さく見えるかもしれませんが、日に日に成長しているという事を実感できるはずです。

 

上記はあくまでも平均体重なので、もし目安よりも子猫の体重が増えていない場合は、成長と健康面に問題が起きている可能性があります。

ですので、早めに動物病院に診てもらった方が良いでしょう。

 

正確な体重を計るためには、まず子猫の入る小さな容器や段ボールを用意しましょう。

はかりに乗せたときに、メモリが0になるように設定しておきます。

それから、その中に子猫を入れれば正確な体重を知る事が出来ます。

 

最初は慣れていないので、子猫が不安になって動いてしまったりすることがありますが、その時は普段寝床に引いているタオルなどを入れてあげると安心します。

体温の管理

生後1か月未満の子猫の場合、自分で上手に体温管理をすることができません。

いつも母猫に体温を分けてもらっている為、子猫を飼う場合は体温の管理が必須となります。

 

子猫は体温が下がってしまうと、食欲が下がってしまい、さらに体温がまた下がってしまうという悪循環になってしまいます。

なので子猫の健康のためには、飼い主さんが子猫の体温を維持できるように飼育環境を整えてあげなければなりません。

 

子猫にとって最適な室温は24~25度くらいなので、体温を一定に維持しやすいように温度も設定してあげると良いでしょう。

寒い時期の場合は、これよりも2、3度上げても大丈夫です。

 

また、子猫の寝床にも子猫の体温が維持できるように、グッズを用意してあげるようにしましょう。

ペットヒーターやペット用の湯たんぽ、カイロをタオルに包んであげたり、ペットボトルにお湯を入れてあげることで代用可能です。

暖かさの目安は、母親に触れているときの温度なので、生後1~3週間までは27度ぐらい、3~4週目は24度くらいが目安です。

 

ミルクの選び方・与え方

ミルクを飲んでくれない場合はすぐに動物病院に連れて行きましょう。

子猫が半日以上ミルクを口にしないのは人間に例えると数日近く絶食しているのと同じ状態です。

 

人間用の牛乳は子猫には消化できないので、与えると下痢をして体力を落とす可能性があります。

なので絶対に与えないように気を付けて下さい。

子猫にミルクを与える際は、子猫用のミルクを体温に合わせて温めてあげましょう。

お湯の温度が分からない場合は、人肌になっていれば大丈夫です。

 

子猫にミルクを飲ませるときは、子猫の気管に入らないように気を付けながら、腹這いの状態で飲ませます。

飲むのが遅いので、ゆっくりと時間をかけて飲ませてあげましょう。

ミルクを飲ませて、子猫のお腹がパンパンになったら、十分な量を与えられたと言えます。

 

ミルクを飲ませた後は、優しく背中をポンポンと叩いてあげて下さい。

健康の子猫の場合は、2~3時間おきにミルクを飲ませ、お腹の張り具合を見て調整してあげて下さい。

 

離乳食の選び方・与え方

生後4~8週間の時期になると、乳歯が生えてくるのでミルク以外にも興味を持ち出します。

この時期は、ミルクからキャットフード、水へと移行していきましょう。

これまでミルクしか飲んだことがない子猫の為に、まずは飲みやすい柔らかいフードを用意してあげます。

子猫は沢山の量を食べることができないので、少ない量でも栄養をしっかり取る事が出来る、子猫用のキャットフードを与えて下さい。

もしフードを食べないときはミルクをかけてあげたり、手から与えてあげると子猫も安心して食べてくれます。

 

また、お水は新鮮なものを用意し、ボウルに入れていつでも飲めるようにしてあげましょう。

なかなか水を飲んでくれない子もいますが、その場合は水を数か所に置いたり、ボールを替えるなどの工夫をすると飲んでくれます。

母乳やミルクの量は少しずつ減らしていき、生後8週間までには水にシフトできるように切り替えましょう。

 

排泄のさせ方

 

子猫は自分で上手に排泄をすることができません。

本来は、母猫が子猫のお尻を舐めて排泄を促しているので、これを飼い主さんがやってあげる必要があります。

飼い主さんが行う際は、清潔なガーゼやトイレットペーパー、ティッシュなどにぬるま湯を浸し、優しくトントンと項目付近を叩いてあげます。

 

子猫によって排泄のタイミングは違いますが、ミルクを飲ませた後にする場合が多いので、やってあげると良いですね。

子猫の健康を確認するためにも、おしっこの色や量をしっかり見ておいてください。

もしおしっこの色が濃い黄色の場合は、脱水を起こしている場合があるので、ミルクを飲ませるなどして脱水を改善できるように対処しましょう。