猫嫌いの人の心理とは?【犬好きと猫好きの違いも解説】

 

今や世界中で人気が高く、2017年にはついに犬の飼育頭数を超えた猫ですが、猫のことが嫌いな人ももちろん数多くいます。

今回はそんな猫嫌いな人たちにスポットを当てて、どんなところが苦手なのか見ていきたいと思います。

 

猫の嫌なところ

見た目

可愛いと思う人が多い猫の見た目ですが、怖いと感じている人も少なくありません。

どんなところに恐怖を感じているのか詳しく見てみましょう。

鋭い目つき

暗闇の中から怪しい光を放つ猫の目は、恐怖の対象となるでしょう。

猫は夜に活動する為、暗くても沢山の光を吸収し、周りを見ることが出来るように発達しました。

実際に暗闇の中から覗く、獲物狙うような鋭い猫の目が怖いという人は多いです。

襲い掛かられたら・・・と想像してしまうのでしょう。

爪や牙

鋭く尖った爪や牙を見ると、獰猛な猛獣を思い浮かべるようです。

大きさは違えど同じネコ科の動物でもあるので、より一層同一視してしまいます。

スラットした体型

今では顔が大きく足が短い可愛い猫種も沢山見られますが、野良猫などでよく見る猫たちはみんなスラッとしておりとても身軽です。

身体能力の高さから、野生的な印象を受け、それが恐怖や苦手意識に繋がる場合もあります。

ニオイ

よく挙げられるのが猫の臭いです。

トイレの臭いが他の動物よりもツーンと刺激臭がしてキツく、また猫の獣臭も嫌がられます。

猫のおしっこが特別臭いのには、二つの原因があります。

一つは、イエネコとイエネコに近い動物の尿にだけある、硫黄が含まれるアミノ酸「フェリニン」の尿中分泌量が猫の尿に多く含まれるからです。

この成分は、生後6ヶ月以降からのオス猫にどんどん増えて行きます。

もう一つの原因は、タンパク質の一種である「コーキシン」という物質です。

この物質も成長と共に増えていきます。

去勢後のオス猫は逆に減っていくようです。

 

飼ってる本人は慣れてしまって気にならないかもしれませんが、部屋や服に付いた臭いはなかなか取れません。

嫌いな人だと特に敏感になってしまう独特な臭いでしょう。

イタズラ

猫を飼ってる人の家に行くと必ずと言って良いほど目につくのが爪とぎやイタズラの痕跡です。

壁や柱についた傷や穴の開いたカーテン、ボロボロになったソファーなどなど。

傷の様子を見ると、普段は大人しくて可愛くても猫は凶暴な動物だと思ってしまうでしょう。

目の前でテーブルや高い所から物を落としたり、テレビやパソコンの画面の前に来て邪魔をされている飼い主の姿を見ると、猫は意地悪だと思う人も少なくないです。

汚ない

家で飼っていても、外にパトロールに行く猫もいます。

あちこちに行ったままの体で家の中に入って来られると、綺麗にしている家が汚れてしまいます。

外に出て喧嘩をして怪我をしたり、病気をもらって来るのは嫌な人の方が多いでしょう。

野良猫が近付いて来て汚れを付けられるのが嫌だという人もいます。

また、昆虫や蛇を咥えて来たり、死んだ昆虫で遊んだりする姿を見て冷酷な生き物だと思い、嫌いになる人は多いです。

引っ掻く

猫を飼ってる人からこんなセリフを聞くことがあります。

「猫を触ってたら引っ掻かれちゃった。」と。

見せてもらった傷が思っていた以上に大きくて深く、痛々しいことも。

これではせっかく可愛がって世話をしてあげても、猫は人間を引っ掻いて傷付けるんだ、と思い敬遠することでしょう。

子供のいる人からすると、もし子供が引っ掻かれて怪我をしたら・・・と恐怖を感じるのも分かります。

懐かない

猫嫌いの人からは犬に比べて猫は人間に懐かない上に、我儘な生き物だと思われています。

人間の言うことは聞かず、好き勝手に過ごしている上に、ご飯をあげている飼い主にも素っ気なく愛情表現が無い。

可愛がろうと思って撫でようとしても、猫の機嫌がが悪いと怒られます。

名前を呼んでもそっぽ向くことが多く、お腹が空いた時だけ擦り寄って来る。

 

猫が好きな人はそんなドライなところも良いところとして思えますが、嫌いな人にとってはかなり嫌なところに感じます。

せっかく一緒に過ごすなら、仲良くできて愛情表現をよくしてくれる犬の方が良いようです。

 

 

 

猫の性格が嫌い

猫の性格で多いイメージは、ワガママ・自由奔放・意地悪・そっけないなどが挙げられます。

「猫」とひとまとめに言っても、人間と同じで1匹ずつ性格は違ってきます。

甘え上手な子もいれば、一匹狼で行動したがる子もいるのです。

 

またオスとメスでも性格が違います。

オス猫の多くがよく食べ、よく遊び、やんちゃで甘えん坊な子が多いです。

メス猫はしっかり者でおっとりしており、ご飯などのこだわりが強い子も見られます。

 

9種類の性格

実は猫の毛の模様で、ある程度の性格が決まっていることが判明しました。

日本によくいる猫の模様は約9種類です。

それぞれの模様でどんな性格になるのか見て行きましょう。

グレーの猫

基本的に落ち着いた性格がとても多いです。繊細で強いこだわりが見られることも。

爪切りやブラッシングを怖がったりとナーバスな一面も見られます。

三毛猫

三毛猫は遺伝子の仕組みからほぼメスしか生まれません。

気が強く人間の好き嫌いがはっきりしており、「女王様タイプ」といえます。

甘えん坊な一面も見せてくれます。

茶トラ

穏やかでフレンドリーな性格です。初めて猫を飼うなら茶トラの子がおすすめです。

食いしん坊で甘え上手な子が多い為、ご飯やおやつのおねだりを断れないことも多いかもしれません。

白猫

賢くて慎重な性格です。プライドが高い一面も見られます。

自然の中で目立つ白猫には、生き残るために賢さや慎重さが必要だったのかもしれませんね。

黒猫

白猫と同じく賢いですが、穏やかでとてもおっとりした性格をしています。

甘えん坊な性格で、飼い主に向かってよく鳴く傾向にあります。

サビ猫

優しい性格で少し引っ込み思案です。お客さんが来ると隠れてしまう子もいます。

飼い主との距離が適度に必要です。

白と黒のタキシード

優しくて面倒見がよく、我慢強い子が多いです。食いしん坊で好奇心旺盛な一面も。

猫同士で遊ぶのが好きなので、多頭飼いにも向いています。

キジ猫・サバ猫

野良猫に多いこのタイプ、遊び上手で甘え上手とまさに猫らしい王道の性格。

キジ猫は特に好奇心旺盛でハンターとしても優秀です。

サバ猫はキジ猫よりも少し消極的な子が多いです。

ぶち猫

気の強いところと弱いところが入り混じり、両極端で掴みにくい性格です。

白と黒の割合でも性格が偏ってくると言われています。

 

 

イメージしていた猫の性格と比べてみて、どうだったでしょうか?

模様だけで全てが決まる訳ではありませんが、猫と一括りにせず、1匹ずつ見てあげると苦手意識も薄れるかもしれません。

 

犬好きと猫好きの違い

犬派・猫派と言われる程、どちらが好きかの論争は未だに衰えません。

犬好き・猫好きを公言している人達には、どんな特徴があるのでしょうか?

それぞれ見て行きたいと思います。

犬好き

アメリカの調査では猫好きの人よりも犬好きの人の方が多いという結果が出ました。

また、猫嫌いな人よりも犬嫌いな人の方が少ないという結果も。

犬好きな人からすると嬉しい結果ですね。

犬の習性には群れで行動し、人間と遊んだりじゃれ合うのが大好きな点があります。

一緒に遊びだすと、人間の方が先に疲れてしまう程。

また夕方や明け方に行動が活発になり、飼い主との触れ合いもその時間が多くなります。

 

群れを作り集団で行動する犬を好きな人には、外交的で人付き合いがよく良心的な性格の人が多いです。

実際に犬を飼ってる人は、自分に自信があり、アグレッシブな人が多く見られました。

毎日犬の散歩をする人も多く、几帳面で日々のルーティンがしっかりしているのも特徴的です。

猫好き

残念なことに、犬好きよりも猫好きの方が少ないと結果が出ましたが、そんな少数派の猫好きにはどんな人が多いのでしょうか。

ネコはもともと夜行性で、犬のように群れを作らず1匹で行動するハンターです。

猫も飼い主と一緒に遊びますが、気分によってはすぐに興味を失うこともあり、遊び方も犬とは異なります。

 

そんな孤独を愛する猫を好きな人には、やや神経質なところも見られますが、一方で好奇心が強い面も。

芸術や冒険などに挑戦したり、突拍子もないアイディアを出して周囲を驚かせることもあります。

実際に猫を飼ってる人は、一人暮らしをしている人が多く、クールで内向的な人が多いです。

恥ずかしがり屋な人が多いのも特徴的です。

 

猫好きな人には女性と男性でも特徴があります。

興味のある方や、猫好きの人を好きになった方はこちらの記事を読んでみると面白いですよ♪

関連:猫好きな女性には特徴がある!【猫好きな女性の性格や恋愛傾向は?】

関連:猫好きな男性の特徴と恋愛傾向はこれ!【猫好きの男性の共通点や性格は?】

 

猫と人間の歴史

 

 

猫嫌いの人からすると困った点ですが、非常に距離の近くなった人間と猫。

どのような経緯で距離を縮めてきたのか見て行きたいと思います。

 

実は最近の調べで猫が自ら人間の暮らしに合わせて進化してきたことがわかりました。

また、イエネコに進化する過程で猫の遺伝子は野生のヤマネコの遺伝子とほぼ変わることはありませんでした。

イエネコは血統に関わらず、どの種も生物学上ではみんな同じ種だと言えるでしょう。

野生の猫とイエネコで唯一見られた変化は「ぶち柄」の毛皮だけです。

 

猫と人間の初めての出会いは遥か昔、紀元前8000年頃まで遡ります。

中東のとある農村周辺でネズミが発生し、退治したい人間と、ハンターの猫が利益のある共生関係を築いていったのです。

人間がネズミを捕まえさせようとしたのではなく、自らやってきた猫を好きにさせてきた結果、一緒に暮らすようになりました。

そして人間が猫を世界各地に連れて行くようになり、より距離が近くなっていきました。

また、猫をペットとしてより魅力的になるよう品種改良されだしたのは19世紀になってからのようです。

 

このように、猫と人間が一緒に暮らすようになっていく過程をみると、初めから仕事を割り当てる為に改良されてきた犬とはまた違った経緯をたどっているのが分かります。

仕事の為などの動機がネコには無く、特定の習性を持った種類が残っていった結果、様々な種類へと拡がりを見せるようになったと言えるでしょう。

 

現在沢山の種類の猫が、人間と暮らすようになりました。

イエネコだけで無く、野良猫もまた人間と良い関係を結んでいることもあるでしょう。

 

猫と人間の距離が近くなった今、猫嫌いの人達は生き苦しさを感じているかもしれません。

大きな声で猫が嫌いだと主張するのも難しくなってきました。

程よい距離感で猫と共生していけると良いですね。

まとめ

今回は猫が嫌いな人の気持ちを見てきましたが、どうだったでしょうか?

同じように「猫」を見ているようで、猫好きな人と嫌いな人とでは見え方が全く違ったようですね。

猫嫌いの人の中には、近付くのもダメな人から、触れるけど飼うのはダメな人など様々です。

中には元々好きだったけど、飼ってから苦手になった人や、逆に嫌いだったけど飼ってみると好きになった人もいました。

嫌いになったきっかけも様々で、夜道を歩いている時に暗闇の中から見えた目が怖くて嫌いになった人もいれば、

幼い頃に猫に引っ掻かれてトラウマになっている人もいます。

「こんなに可愛い猫を嫌いだなんて・・・!」とは思わず、猫嫌いの人の気持ちも分かってあげられると、お互いに良い関係が築いていけそうですね。

 

 

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