子猫はとても繊細です。子猫を飼う場合は飼い主としての責任を全うするためにも事前に入念に準備をしておきましょう。
子猫を譲り受ける場合
子猫を譲り受ける場合は、必要なものを用意して飼育環境が整ってから迎えましょう。
初日は環境の変化から猫が体調を崩すことも考えられるため、飼い主さんが終日在宅できる日を選び1日猫のようすを観察できるように午前中に引きとることが理想です。
子猫を迎える前にすること
子猫を迎える前に、準備しておくべき事は沢山あります。
しっかり準備をして、万全の状態で子猫を迎えられるようにしましょう。
子猫を迎える前に準備すべきものの一つ目は、トイレです。
猫のトイレは、トイレ砂やトイレ用シートを容器に入れて作ります。
トイレ砂の場合は、汚れた砂をかき出すためのスコップも用意しましょう。
2つ目は、フード皿と水容器です。
ひげが当たらないように、幅が広い器を用意しましょう。
食事中に器が動かないように、ある程度重みのある器や滑り止めの付いているものが良いです。
容器の素材は、傷がつきにくいステンレスや陶器、アルミなどがおすすめです。
3つ目は子猫が安心できる寝床です。
譲り受けてすぐは子猫も不安な状態なので、安心できるような場所が必要です。
小さな箱に、タオルや毛布を引いてあげて、子猫の安心できる環境を整えておきましょう。
子猫を迎えた後にすること
子猫を迎えた後は、徐々に揃えておくべきグッズがあります。
まず1つ目は、子猫が遊べるおもちゃです。
猫のおもちゃには飼い主さんと遊べるものから、ひとりで遊べるおもちゃなど、様々な種類があります。
猫によっておもちゃの好き嫌いがあるので、色々試してみましょう。
2つ目は、爪切りです。
室内外の猫は1~2週間に1度のペースで定期的に爪切りしてあげなければなりません。
猫には猫専用の爪切りがあるので、必ず猫用の爪切りを用意してあげましょう。
3つ目は、シャンプーやブラシが必要です。特に長毛種は被毛のケアが必須となります。
その他にも、消臭スプレーやコロコロを用意しておくと便利です。
子猫を拾った場合
体をタオルなどで清潔にする
外にいた猫は体がぬれている場合も多いため、保護したらできるだけ早く、やわらかくてきれいなタオルで拭いてあげましょう。
また保護した猫が汚れていても水で洗ってはいけません。
特に体温調節が自分でできない子猫は、水で洗って体温を下げてしまうと危険です。
すぐに動物病院に連れて行き、処置をしてもらったほうが安心です。
動物病院へ連れて行く
赤ちゃん猫を保護したら、すぐに病院へ行きましょう。
その際猫の体温には十分に気を配りましょう。
保護した時期が冬なら、湯たんぽやベットボトルにお湯を入れたものをタオルで包み保温剤にします。
特に夏は熱中症に気をつけてください。高温になる車の中などに放置すると体力のない子猫はすぐに弱ってしまいます。
またすでに家で猫を飼っている方は、保護した猫と自宅の猫を会わせるのは病院へ行ったあとにしましょう。
外にいた猫は猫風邪にかかっていたり、ノミやダニが寄生している可能性が高く、病院で診察を受ける前に会わせると自宅の猫にも移ってしまいます。
また感染して発病したら治療法がない「猫白血病ウイルス感染症」や「猫免疫不全ウイルス感染症」の血液検査も済ませておく必要があります。
ごはんとトイレ砂を用意する
緊急で子猫を保護した場合は、事前に必要なものを準備することができません。動物病院から帰ったら、最低限必要なごはんとトイレ砂だけはすぐに用意しましょう。
また猫の様子に気を配り少しでも異変があったらすぐに病院へ連れて行きましょう。
子猫を飼うのに必要なもの
- 子猫用ミルク
- 哺乳瓶
- 子猫用トイレ
- キャリーバッグ
- ウェットティッシュ
- 保温箱
子猫用ミルク
子猫に人間用のミルクを与えると、消化できないのでお腹を壊してしまいます。
なので、子猫にミルクを与える際は、必ず子猫用のミルクを用意してあげましょう。
子猫用のミルクは、母乳と同じように、高脂肪・高タンパクで乳糖が調整されているます。
なので、子ねこがお腹を壊す心配がなく、栄養をしっかり補給できるので安心です。
哺乳瓶
子猫にミルクを与える際は、哺乳瓶を使用します。
子猫は飲むのが遅いので、根気よくゆっくり与えるようにしましょう。
哺乳瓶に入れたミルクは人肌程度に温めてから与えて下さい。
子猫用トイレ
子猫は小さいので、子猫が簡単に入れるように小さい容器を用意してあげましょう。
トイレにはトイレ用シートや猫砂を引いてあげます。
猫砂を引く場合は、取り除くためのスコップも用意してください。
キャリーバッグ
子猫を動物病院へ連れていく際は猫用のキャリーバッグを使います。
特に子猫は体が弱く、病気になりやすいので、いつでも連れていけるように用意しておくと安心です。
また、猫の健康のためにも定期的な検診が必須です。
ウェットティッシュ
猫用の舐めても安全なウェットティッシュを用意しておけば、目やにが出た際やトイレの後の手足を拭くのに使えます。
特に目やには少し寝ると付いている場合があるので、優しくふき取ってあげましょう。
さっと取り出せて使った後は捨てるだけなので、あるととても便利です。
保温箱
子猫は自分で体温管理ができないので、身体を温めてあげる必要があります。
体温が下がってしまうと食欲がなくなってしまい、また体温が下がってしまうという悪循環になってしまいます。
なので、箱の中にペットヒーターやカイロを敷いた保温箱を用意してあげましょう。