ヨーロピアンショートヘアーの歴史
ヨーロピアンショートヘアーはセルティックショートヘアーとも呼ばれいて、スウェーデンを起源とする猫種になります。
ヨーロッパの村落地域に自然発生で生息していた猫を保存する目的として品種登録されていて、
イギリスで言うブリティッシュショートヘアーやアメリカで言うアメリカンショートヘアーに相当する猫種です。
元々はブリティッシュショートヘアーと全く一緒の猫種とみなされていて、キャットショー等でも区別されていませんでした。
ですが、1982年にフィールがスカンジナビア半島にいた土着猫を「ヨーロピアンショートヘアー」として、
登録したことによって、別の猫種として扱われるようになったという事があります。
しかし、イギリスの品種公認団体の「GCCF」ではまだ、未公認のままになっています。
なお、全く色素のかけた突然変異猫種は「ヨーロピアンアルビノ」という名で呼ばれることもあるのですが、公認団体はありません。
ヨーロピアンショートヘアーの特徴
ヨーロピアンショートヘアーはイタリアやスウェーデンのヨーロッパに昔から住んでいた土着猫が元になっていると言われています。
冒頭でも行っていますが、別の名前ではセルティックショートヘアーと呼ばれることもあります。
1982年までは、ブリティッシュショートヘアーと一緒の猫種として扱われていましたが、今では1つの猫種として認識されるようになっています。
ヨーロピアンショートヘアーの平均体高は40cm~50cmくらいだと言われています。
光沢のある短い毛で密集した被毛はいろいろな色が認められています。
大きくて丸い瞳の色も被毛に合わせて様々な色があります。
白色のヨーロピアンショートヘアーだけは、左右の瞳の色が違うオッドアイというのが認められています。
ブリティッシュショートヘアーと似ていますが、比べて見てみるとヨーロピアンショートヘアーのほうが少し小さい顎で、
顔も少し長めで、体格も少し細めです。
耳は離れており直立していて、尻尾は根元が太くなっていて先に行くにつれてどんどん細くなっていきます。
かつてはヨーロッパの農場で重宝されていて、ネズミを捕ることが得意だったので、すごく動きがはやいです。
ヨーロピアンショートヘアーの性格
ヨーロピアンショートヘアーは家族向けの猫としても優れています。
その魅力的な性格を3個に分けて皆様にご紹介いたします。
人懐っこくててフレンドリーな性格
ヨーロピアンショートヘアは飼い主さんとたくさん遊んだり、コミュニケーションを取ることが、
大好きでとても人懐っこい性格をしています。
ヨーロピアンショートヘアの方から積極的に遊んでといってじゃれてきたりすることも多いです。
文章中でも書いていますが、元々はネズミ捕りが得意なので、遊ぶ時にはとても活発に俊敏な動きをします。
環境など適応力が高い性格
様々な環境への適応力が高いのでねこなので、どんな環境でも生活することができるようです。
小さい子どもがいる家庭でもすぐに環境に適応しますし、他にペットがいてもそのペット達に適応するのは早いほ方です。
適応力が高く健康なので、ペットとしてとても飼いやすい猫だということがわかりますね。
縄張り意識がとても高い性格
他のペット等と仲良く暮らすことはできますが、縄張り意識がとても高いという一面もある猫です。
気づいたら犬のお家に居ついてしまうということも結構あるようです。
自分で決めた場所や縄張りに他の動物が入ってくると、喧嘩になることがあるのでそこは注意が必要ですね。
ヨーロピアンショートヘアの専用の場所を作ってあげると、喧嘩とかを避けることができるでしょう。
ヨーロピアンショートヘアの寿命
ヨーロピアンショートヘアーの寿命の平均は16~19年くらいにといわれています。
一般的な猫の寿命の平均が15年ほどなので、比べると長生きだということがわかりますね。
人間による交雑で生まれた猫種とは違って、自然的に生息していた土着猫であるので、
遺伝性疾患が少ないことも寿命が長くなっている要因かもしれませんね。
ヨーロピアンショートヘアーの体重
ヨーロピアンショートヘアーの平均的な体重はオス猫が6~7kgでメス猫が4~5kgくらいになり、
一般的な猫やブリティッシュショートヘアーがオス猫が4.5~6.4kg、メス猫が3.4~5.5kgとなるので、
比べてみると少し大きめなのがわかりますね。
ヨーロピアンショートヘアの値段
ヨーロピアンショートヘアの値段は、大体の目安では約40万円くらいで取引されているようです。
日本では中々入手が難しいようですが、里親募集で見てたみり、
ペットショップやブリーダーに取り扱いされているかを相談してみるのがいいと思います。
ブリティッシュショートヘアーだとペットショップで20~25万円、ブリーダーで25~35万円くらいだそうです。
やはり、日本ではまだ入手が困難ということもあるからなのか、
他の猫の料金と比べるとかなりだけ高い値段設定となっていることがわかりますね。
どうしてもヨーロピアンショートヘアーが欲しいという方は、里親等なら少しお安く買うことができるのではないでしょうか。
ヨーロピアンショートヘアーの飼い方
ヨーロピアンショートヘアは頭が良い上に物覚えが良いのでしつけで苦労することはありません。
悪いことをしてしまった時に叱ると何が悪いのか理解してくれるようです。
ヨーロピアンショートヘアが悪いことをしたときは信念を貫きしっかりとした態度で叱ります。
それと逆にヨーロピアンショートヘアは褒められると嬉しさを感じるので、
いったことを上手にできた時は言葉や頭を撫でたりしてオーバーに褒めてあげましょう。
自然の中で生まれた猫なのでとっても活発で動きが早いです。
遊ぶことが大好きな猫なので、本当に短時間でもいいので毎日しっかり遊んであげることが大事で、
おもちゃ等で遊んであげるととても喜んでじゃれてくれますよ。
多頭飼いをしようとしている方は、しっかりヨーロピアンショートヘアの居場所を守ってあげる工夫をしてください。
多頭飼いが難しいかもと思ったら、先に住んでいる猫とは別のお部屋で飼育する必要がでてきます。
運動がとても得意なので元気にたくさん走り回ることができる環境づくりは重要になってきます。
ヨーロピアンショートヘアーは、ネズミ捕りが得意としているので、内外自由にさせてあげたいのですが、
室内だけで飼う方が長生きしてくれるので、室内で飼うことをおすすめします。
以前は室外で飼う事ほうが、猫の自由の為と言われていたようですが、事故や怪我・病気を防ぐ為に、
必ず室内で飼ってあげるようにしましょう。
寿命を延ばしてあげるのは、飼い方や環境は適切なものを選んであげるようにしましょう。
ヨーロピアンショートヘアの健康管理とお手入れ
Cat
ヨーロピアンショートヘアーが少しでも長く生きられるように、飼い主さんにできることは何があるでしょう。
基本的には元気で健康的な猫なのですが、ヨーロピアンショートヘアーの健康管理の方法と必要なお手入れを教えます。
ヨーロピアンショートヘアーの健康管理の方法
ヨーロピアンショートヘアーは病気になりにくいと追われていて、長生きをする猫種です。
他の猫に比べたら、あんまり手がかからないのが嬉しい部分ですね。
室内飼いをすることがほとんどなので、太らないように注意しましょう。
フードは良質なタンパク質をふくんだものを適量与えてあげて、
新鮮な水を猫がいつでも飲めるような環境を作ってあげましょう。
そして、充分な運動ができるような環境を作ってあげて、太る心配だけではなく、
ストレスを溜めないように遊んで上げたり、走り回らせたりすることをおすすめします。
ヨーロピアンショートヘアーに必要なお手入れ
ヨーロピアンショートヘアーはアンダーコートが生えてこないので、ダブルコートタイプの猫と同じように、
毎日ブラッシングをしてあげる必要はないといえます。
逆にブラッシングケアをやりすぎてしまうと、猫の皮膚を傷つけてしまう可能性もあります。
抜け毛ケアとしては、週に1回、2回ブラッシングを行うくらいで抜け毛を取り除くことがでます。
抜け毛が少ないといわれる猫種でありますが、抜け毛の量は猫それぞれ個体差になります。
もしも、ヨーロピアンショートヘアーを飼育していて、思ったよりも抜け毛の量が多いなと感じたら、
猫の身体の状態に合わせてブラッシングの回数を増やしてあげたりしてみてください。
ですが、ホームセンターやペットショップなどに行くと、抜け毛ケア用ブラシの種類の取扱が多くて、
どれを買ったらいいのか迷ってしまうかもしれませんね。
そういう時に購入する場合は必ずシングルコートの猫にでも使用できるブラシを選んでください。
抜け毛ケア用ブラシには、ダブルコート用とシングルコート用がありますが、
ダブルコートの抜け毛ケア用ブラシは、下毛を取り除く為の構造となっているので、
ヨーロピアンショートヘアーに使用すると猫の皮膚を傷つけてしまう可能性があります。
ヨーロピアンショートヘアーの抜け毛ケア用ブラシには、猫飼育入門編としてよくお勧めされている、
コームと獣毛ブラシの組み合わせのブラシです。
目の細いコームで猫の全身をといて抜け毛を取り除き、ノミやダニをチェックしたりした後に獣毛ブラシで最終仕上げをします。
獣毛ブラシは毛艶を出す効果もありますが、皮膚の血行を良くする効果まで兼ね備えているのでぜひ使用してみてください。
抜け毛ケアに慣れてきたのなら、こだわりの獣毛ブラシを探してみるのおすすめです。
ヨーロピアンショートヘアーの毛色や被毛について
毛色や模様は猫によって色々で、バラエティーに富んでいますね。
単色、パッチ、縞などの模様があったり、毛色もブルー、クリーム、ブラック、レッドなどがあるようです。
ヨーロピアンショートヘアーの被毛は、ブリティッシュショートヘアーとは違っていて、アンダーコートが生えてきません。
なので、一般的なダブルコートタイプの猫よりも抜け毛がとても少なく飼いやすい猫種となっています。
ですが、抜け毛が少ないからと、ブラッシングをさしないでいると、ヨーロピアンショートヘアーが自分で、
グルーミングをした時などに、抜け毛を飲み込んでお腹の中に抜け毛が溜まってしまったり、
ダニやノミの寄生の発見が遅れてしまったりする可能性があります。
抜け毛が少ない猫種でも、しっかりと定期的なブラッシングは心がけて行きましょう。
最後に
ヨーロピアンショートヘアーについて、紹介しました。
ヨーロピアンショートヘアーは元気で活発な上に、元々ネズミ捕りが得意な猫ですが、
健康や長生きを考えると、室内飼いの方が長生きしてくれるということがわかりましたね。
猫アレルギーも発症しにくいというので、小さなお子様や赤ちゃんがいらっしゃるご家庭にはとても魅力的な猫ですね。
ヨーロピアンショートヘアーにもいろんな性格の子がいますが、好みの猫が選べたり社交的だけど、
一人遊びも好きで、お手入れや病気の心配があんまりいらないので、一人暮らしの方にもちょうどいい猫なのではないでしょうか。