猫が喧嘩をする理由と止め方【仲裁すべき?徹底解説!】

外で猫の大きな鳴き声が聞こえて、見てみると野良猫が喧嘩をしているのを目撃した、という方も多いですよね。

普通であればそのまま無視してしまいますが、猫好きさんであれば「仲裁に入ったほうがいいのかな」と戸惑ってしまう経験がある方もいるのではないでしょうか。

 

また、猫を多頭飼いしているお家では、飼い猫同士が喧嘩を始めてしまう事もあります。

このような時、どのように対処したらよいのかと、ソワソワしてしまいますね。

 

 

こちらでは、そんな猫の喧嘩の理由と、止め方について、仲裁すべきなのか徹底解説していきます。

是非参考にしてください。

 

 

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猫が喧嘩をする理由

人間も喧嘩をするように、猫も喧嘩をします。

では、なぜ猫は喧嘩をするのでしょうか。

 

猫が喧嘩をする理由は、その猫の住んでいる環境や相手の猫との関係性にもよります。

こちらでは、野良猫と飼い猫に分けて解説していきます。

 

  • 野良猫が喧嘩をする理由
  • 野良猫の喧嘩は仲裁に入るべき?
  • 飼い猫が喧嘩をする理由
  • 飼い猫の喧嘩は仲裁に入るべき?

 

 

野良猫が喧嘩をする理由

野良猫が喧嘩する理由の多くは、主に縄張り争いやメス猫を巡る争いが原因です。

外で暮らしている野良猫は厳しい環境で生きていることから、怪我をしたり体力を消耗しないようにするために、無用な喧嘩を極力避けようとしています。

 

例えば、なるべく他の猫と会わないようにする、会ったとしても気づかないふりをする、会っても近づかないようにする、視線を合わせないようにする、などです。

時には衝突を避けるために譲り合ったりもしています。

 

 

しかし、食事や水、自分が安らげる居場所を確保するとなると、野良猫にとって死活問題です。

子猫のうちは親猫に面倒をみてもらっていたとしても、成猫になると自分自身の縄張りを手に入れて、一人立ちしなければなりません。

 

また、雄猫の場合は発情期になるとメス猫を求めて彷徨い歩きます。

自分が生き残ったり子孫を残すためにも、時には他の猫に喧嘩で勝つ必要があるのです。

 

野良猫の喧嘩は仲裁に入るべき?

野良猫の喧嘩に人間が仲裁に入って止める必要は、基本的にはありません。

 

野良猫は、無用な戦いはなるべく避ける傾向にあるので、他の猫と遭遇してもできれば喧嘩をせずにやり過ごしたいと考えています。

ですが、互いに譲れない場合は仕方なく喧嘩となります。

 

猫の喧嘩は、相手の根を息の止める目的ではないので、激しい喧嘩をしていたとしても執拗に攻撃し続ける事はありません。

どちらかが優位な状態になった時点で喧嘩は終わるので、人間が仲裁に入らなくても良いのです。

 

 

もし仮に、仲裁に入ろうとすると、厳しい世界で生きている野良猫たちは人間慣れしていない子が多いため、人間に危害が及ぶ可能性があります。

野良猫の中には感染症を持っている子もいるので、下手に手を出すと人獣共通感染症にかかってしまう危険性があるのです。

 

道端で野良猫の喧嘩を目撃すると、猫好きな方はついつい弱い猫を助けてあげたくなってしまうかもしてません。

しかし、野良猫の世界にも野良猫同士のルールやマナーがあるので、下手に人間が介入すると、余計に猫同士の関係がこじれてしまう可能性もあります。

 

なので、やはり人間が仲介するべきではないと言えるでしょう。

 

 

飼い猫が喧嘩をする理由

飼い猫が喧嘩をする理由は野良猫とは違います。

飼い猫の場合は食事や水、安心して休める場所などが確保されているので、単独で縄張りを持つ必要がありません。

また、他の猫との接触を避ける必要もないので、親子や兄弟以外の猫同士であっても限られた空間で一緒に暮らすことが出来ます。

 

ですが、それでも相性が良くない場合には喧嘩をすることがあります。

特に同性の猫や高齢の猫×子猫の組み合わせは相性が悪いです。

 

このような相性が悪い組み合わせについては、雄の成猫同士であれば去勢済みなら仲良くなる可能性もあります。

しかし、去勢していない場合は、飼い猫とはいえ縄張り意識が強いため喧嘩をしやすいでしょう。

また、雌の成猫同士は、雄の成猫同士ほどではありませんが、縄張り意識が働きやすくなるので喧嘩が起きやすいと言えます。

 

静かに過ごしていたい高齢猫と遊びたい盛りの子猫と一緒の場合も、疲れてストレスを感じやすくなってしまうので相性が良いとは言えないでしょう。

 

先住猫より後から迎え入れた猫の方を、飼い主さんが可愛がり過ぎてしまったりすると、関係が悪化しやすくなるので充分に注意しましょう。

 

飼い猫の喧嘩は仲裁に入るべき?

猫が互いの存在に慣れるには時間がかかります。

なので、あまりに激しい喧嘩をしていたり、頻繁に喧嘩をしているなどでなければ、仲裁に入る必要はありません。

猫は、喧嘩を通じてお互いの関係性に折り合いをつけていくので、暖かく見守りましょう。

 

もし、怪我を追うような激しい喧嘩をしたりその後もずっと喧嘩を繰り返す時も、、間にはいって仲裁するのではなく、自然と喧嘩が終わるように導いてあげましょう。

喧嘩をしていたら、喧嘩をさせない、やめさせる環境を整えてあげることが大切です。

 

 

 

最後に

 

猫が喧嘩をする理由と止め方、仲裁すべきなのかについて徹底解説しました。

 

野良猫の場合は関与する必要はないですが、飼い猫同士の喧嘩については飼い主さんの関与が必要になる場合もあります。

多頭飼いする時には、迎え入れる猫も、先住の猫も幸せに暮らせるように、迎え入れる段階からしっかりと準備をしておきましょう。

 

 

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