市販のキャットフードをあげている方が多いと思いますが、実は自宅でもキャットフードを自作する事が出来ます。
自宅で作るキャットフードは新鮮な材料で作るので栄養価も高く、材料によって猫ちゃんの健康を考えたフードが作れるのがメリットですね。
愛猫ちゃんのご褒美に、おやつに最適ですので是非作っていただければと思います。
なお、「キャットフードを作る」といっても、材料が分からない、どうやって作ったらいいか分からないという方がほとんどだと思いますので、こちらで作り方を解説します。
今まで自分でキャットフードを作ってみたいと思っていたけれど、なかなか挑戦する勇気がなかった、、なんて方はこの際にチャレンジしてみてくださいね。
愛猫ちゃんも、あなたが愛情を込めて作ったキャットフードをおいしく食べてくれるはずです。
また、私たちが食べている食材の中には、猫にとって害になる食材もあるのでキャットフードを自作する際には十分に注意が必要です。
キャットフードづくりにはそういった知識も必要となるので、最後までしっかりと読んで理解したうえで自作するようにしましょう。
それでは早速、自宅で作れる!キャットフードのレシピについて、詳しくみていきましょう。
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キャットフードを作る前に押さえておくべきポイント
自宅でキャットフードを作るとき、最低でも知っておかなければならない事があります。
まずは、キャットフードを作る前に押さえておくべきポイント理解し、頭に入れておきましょう。
- メインの材料が「動物性たんぱく質」になるようにする
- 植物性油脂と動物性油脂の両方を取り入れる
- ビタミンAを含むように意識する
- 青魚メインにならないようにする
- 穀物を避ける
メインの材料が「動物性たんぱく質」になるようにする
まず押さえておきたいのが、メインの材料が「動物性たんぱく質」になるようにするという点です。
キャットフードの原料が何で出来ているのか、あまり知らない人も多いかもしれません。
実は、市販のキャットフードの多くはメインの材料が穀物になっています。
その為に安価で買えるというメリットはありますが、猫は肉食動物ですので健康面を考えたときに穀物の多い食事は良くありません。
なので、自宅でキャットフードを作る際は、動物性たんぱく質が豊富に摂取できるように意識すると良いでしょう。
つまり、自宅で作るキャットフードのメイン材料は肉や魚になるわけですね。
肉や魚には猫に必須の栄養素である「タウリン」も含まれていますから、材料として最適なのです。
ちなみに、材料における動物性たんぱく質の割合は6~7割ほどになるようにし、野菜や海藻が3~4割といったイメージになります。
植物性油脂と動物性油脂の両方を取り入れる
猫に必須な脂肪酸として、
- オメガ6脂肪酸(リノール酸・アラキドン酸)
- オメガ3(α-リノレン酸)
の2つがありますが、これらをバランス良く摂取する為には、植物性油脂と動物性油脂の両方をバランス良く取り入れる必要があります。
なのでキャットフードを自宅で作る際は、こうした栄養素のバランスを考えた材料選びが必要になります。
ビタミンAを含むように意識する
ビタミンAが欠乏すると、眼疾患、皮膚疾患、繁殖障害などがみられ、感染症や肺疾患の併発が起こり易くなります。
犬は自分でビタミンAを作る事が出来るのですが、猫は自分で作る事が出来ないので食事からビタミンAを摂取しなければなりません。
なので、キャットフードはビタミンAを含むように意識する事が大切です。
一般的に、レバーや魚、卵に多く含まれています。
青魚メインにならないようにする
猫が健康に生きていくうえで必要ビタミンB1は、神経系の機能を正常に保つために欠かすことのできない栄養素です。
しかし、青魚にはこのビタミンB1を分解してしまう酵素が含まれているので、キャットフードに多く含まれていると黄色脂肪症(イエローファット) という病気を発症するリスクが高くなります。
なので、キャットフードを自作する際は青魚メインにならないように注意してください。
穀物を避ける
猫が食べれる穀物には、小麦やトウモロコシ、大豆などが挙げられます。
しかし、前述したように猫は肉食動物ですので、本来動物性たんぱく質をメインに摂取しなければなりません。
もちろん穀物が食べられないわけではないのですが、肉食動物という体の構造上消化しにくくなっているので、なるべく穀物を避けた食事にしてあげることで猫の健康を保つことができます。
動物性たんぱく質をメインにキャットフードを作るとその分コストがかかりますので、どうしても穀物を使いたいという場合は、
猫が消化しやすいように穀物を加熱してあげると良いでしょう。
自宅で作れる!キャットフードのレシピ3選
ここからは、自宅で作る事が出来るキャットフードのレシピを3つご紹介します。
どれも簡単に作れるので是非チャレンジしてみてください。
- 猫専用ツナフード
- 具沢山お味噌汁
- 猫専用ハンバーグ
猫専用ツナフード
市販で売っている人間用のツナ缶は、猫にとっては塩分や脂肪が多すぎてしまいます。
ツナ缶が大好きという猫ちゃんは多いですが、人間用を与えるのではなく「猫専用ツナフード」を作ってあげるようにしましょう。
なお、猫専用ツナフードはとってもヘルシーで作り方も簡単です♪
材料のオリーブオイルの効果で便通も良くなる効果が期待できるので、老猫にも安心して食べさせることができますね。
【材料】
- オリーブオイル
- マグロの刺身
【作り方】
- 耐熱皿にオリーブオイルを塗る
- マグロの刺身を並べる
- 上からオリーブオイルを少量かける
- ラップをして電子レンジで2~3分加熱する
- 食べやすいようにほぐしてあげる
- 冷めたら「猫専用ツナフード」の完成!
具沢山お味噌汁
人間の体にも良いお味噌汁ですが、実はお味噌は猫にとっても良い栄養となります。
味噌にはアミノ酸やビタミン類が多く含まれているので、健康にとってもいいのですね。
あくまでも猫用のお味噌汁なので、人間と同じような分量で味噌を入れてしまうと塩分過多になってしまいます。
その為、猫用のお味噌汁には減塩のものを使うなど、工夫が必要でしょう。
お味噌汁の具には、猫の健康に必須な豚肉や、栄養の取れる野菜を一緒に入れてあげてください。
そうすると、ビタミンB(疲労回復効果がある)も取れるのでより健康なキャットフードが出来上がります。
【材料】
- 味噌(減塩)
- 野菜
- 豚肉
- 鰹節
【作り方】
- お湯を沸かして鰹節からだしをとる
- 豚肉と野菜を食べやすいサイズに切る
- 味噌と具を加えて柔らかくなるまで煮込む
- 猫が食べれる温度に冷えたら「具沢山お味噌汁」の完成!
猫専用ハンバーグ
動物性たんぱく質がたっぷりとれる「猫専用ハンバーグ」は猫ちゃんにも大人気です。
お肉オンリーではなく、その中に野菜を入れてあげるとなお栄養価が上がり良いですね。
中に入ってしまえば猫ちゃんもすんなりとたべてくれるので、おすすめです。
食物繊維も豊富に取れるので、猫ちゃんの消化を助けてくれるでしょう。
【材料】
- ミンチ肉(種類はなんでもOK)
- 卵
- にんじん
- えのき
- オリーブオイル
- チーズ
【作り方】
- ミンチ肉をボールに入れてよくこねる
- にんじんとえのきを刻む
- 野菜と溶き卵(少量)を入れる
- ハンバーグの種をつくりフライパンを熱する
- 両面に軽く焼き目をつける
- 最後にチーズのせて「猫専用ハンバーグ」の完成!
猫に有害な食材に要注意!
人間が食べているものの中には、猫にとって有害となる食材がたくさんあります。
自宅でキャットフードを作る際も、危険な食材には十分に注意してください。
【猫に有害な食材】
- 玉ねぎ、にんにく、ネギ類
- 生卵、生肉、骨
- チョコレート、カフェイン入りの飲料
- アルコール、生のパン生地
- 牛乳、乳製品
- ブドウ、レーズン
玉ねぎ、にんにく、ネギ類
玉ねぎやにんにく、ネギ類を猫が食べると、赤血球にダメージを与えてしまいます。
ただし、大量摂取した場合の話なので、少し舐めたりかじったくらいでは問題ないでしょう。
これらは粉末状になってスープに使われている事も多いので、使用しないように気を付けて下さい。
生卵、生肉、骨
人間でも同様の事が言えますが、生卵や生肉にはサルモネラ菌がいますので、サルモネラ中毒や大腸菌中毒になるリスクが高いです。
また、もし食べてしまうと嘔吐や下痢、無気力などの症状が現れます。
さらに猫から人にも感染するので、飼い猫ちゃんだけではなく自身にも危険が及びます。
くれぐれも生肉や生卵のままのキャットフードは与えないでください。
また、骨に関しても人間同様にのどに詰まる危険性があるので、材料には骨のない魚を選びましょう。
チョコレート、カフェイン入りの飲料
チョコレートに含まれる「テオブロミン」という成分を猫が摂取すると、嘔吐や下痢、高体温、筋肉の震え、不整脈、腹部の不快感、激しいのどの渇き、発作などを引き起こす可能性があります。
チョコレートだけではなく、カフェインにも同様の成分が含まれているので、絶対に材料には入れないようにしましょう。
なお、もしキャットフードに入れていなくても誤って摂取してしまった場合は、すぐに獣医さんのもとへ連れて行ってください。
アルコール、生のパン生地
アルコールは猫にとってとても危険な成分で、最悪の場合は死に至ります。
その為、アルコールを含む食材は絶対に入れてはいけません。
また、生のパン生地は猫の胃の中で膨張し、アルコールを発生させる危険性があります。
どんなに少量でもとても危険ですので、すぐに獣医さんのもとへ連れていきましょう。
牛乳、乳製品
人間が飲んだり食べたりしている牛乳や乳製品は、猫にとっては消化のいいものではありません。
美味しそうに飲むので与えてしまう人が多いですが、キャットフードに入れないように気をつけましょう。
特に子猫の場合は、消化器系のトラブルが起こりやすいので食材には注意が必要です。
ブドウ、レーズン
ブドウやレーズンを猫が少しでも食べてしまうと、病気になるリスクが高くなります。
また、摂取の量や個体によっては、腎機能障害が急激に悪化する恐れがあるので十分に注意しましょう。
なお、ブドウやレーズンがなぜこのような症状を引き起こすのか、その原因はまだわかっていません。
食材の中には原因不明で猫にとって悪影響となるものもあるので、必ず調べてからキャットフードに入れるようにしてください。
果物だから、栄養がありそうだからといって、なんでもかんでもむやみにキャットフードに入れないように気をつけましょう。
最後に
自宅で作れる!キャットフードのレシピについて、作り方を丁寧に解説しました。
どれも簡単に作れて栄養の高いフードになっているので、是非愛猫ちゃんに作ってあげてください。
なお、補足としてキャットフードを自宅で作る際に最低限知っておくべきことと、キャットフードに入れてはいけない危険な食材についても解説しました。
猫の安全のためにも、正しい作り方や材料でキャットフードを作ってくださいね。