キャットフードの成分と栄養価の見方【何を基準にすれば良い?】

キャットフードを選ぶ際に、成分表を見て栄養価を確認している人はどれくらいいるでしょうか。

おそらく、ほとんどの人は安いキャットフードで済ませていたり、価格が高い=良いキャットフードだと思い込んでいるのではないかと思います。

 

しかし、実際には高いキャットフード=栄養価が高いというわけではありません。

もちろんCMでやっているキャットフード=安全とも限らないので注意が必要です。

 

 

では、「何を基準にキャットフードを選んだら良いのか」という事になりますね。

良いキャットフードを選ぶ際に本当に見るべきは「原材料表」「成分表」の部分になります。

この部分の見方が分かっていれば、高品質で安心なキャットフードを選べるのです。

 

なので、猫ちゃんにとって安全で健康なキャットフードを選ぶためにも、キャットフードの成分と栄養価の見方を知っておくべきでしょう。

 

 

こちらでは、キャットフードの成分と栄養価の見方について詳しく解説していきます。

何を基準にキャットフードを選んだらいいのか迷っている方は、是非最後まで読んでくださいね。

 

 

関連:国産で安全なキャットフード10選【おすすめのキャットフードと選び方】

 

 

キャットフードに使われる原材料と成分

前述したように、キャットフードが安全で健康的なものかどうかを見極めるためには「原材料表」を確認する必要があります。

原材料表は必ずキャットフードのパッケージに書かれているので、今お手元にキャットフードがある場合は確認してみましょう。

 

原材料表というのは、キャットフードを作るにあたって使用されている食材等が細かく記載された表の事です。

なので、猫ちゃんにとって安全で健康なキャットフードを選ぶためには欠かせないチェックポイントと言えます。

しかし、正しい見方を知っていないと原材料表を見ただけでは何が入っているのかよく分からないでしょう。

特に安いキャットフードの原材料には猫ちゃんの健康にとって良くない材料が入っている場合が多いです。

 

 

原材料表に書かれている内容を理解するためにも、ここからは原材料表の見方について詳しく解説していきます。

 

キャットフードの原材料表には何が書いてある?

原材料表の見方として、まず始めに着目すべきは原材料の「記載してある順番」です。

キャットフードの原材料表には、原材料がずらっと細かく記載されており、何が何だか分からない状態になっていますね。

 

大抵の方の場合はこの原材料の部分を細かく分析したりしないので、ざっと見て商品を購入しているのではないかと思いますが、ここには猫ちゃんの安全や健康を左右する大事な情報がぎっしりと詰まっています。

例えば、原材料表に書かれている順番がはやければはやいほど、キャットフードに含まれる含有料も多くなっています。

という事は、一番最初に記載されている原料は一番多く含まれている材料になるわけですね。

 

この部分を見るだけでもだいぶキャットフードの良し悪しが分かってしまうわけです。

猫ちゃんにとって消化のしにくい「穀物」である、玄米、小麦、とうもろこしなどが一番最初に書かれているキャットフードは良いキャットフードとは言えないでしょう。

安いキャットフードは全てこのような穀物が主原料になっているとみて間違いないです。

 

肉食動物である猫にとって主原料の理想は「肉」ですので、肉が一番上に書いてあれば、上質なキャットフードと言えます。

 

 

キャットフードに含まれる代表的な原材料

穀物や肉以外にも、キャットフードに一般的に含まれる代表的な原材料があるのでご紹介します。

キャットフードの原材料として使用されるのは、主に以下の6つの食材です。

 

  1. 肉類
  2. 穀物
  3. 野菜
  4. フルーツ
  5. 添加物

 

肉類

良いキャットフードは肉が主原料となっている場合が多いでしょう。

 

さらに細かく解説すると、キャットフードの原材料となる肉類は、

  • 牛肉
  • 鶏肉(ニワトリ、七面鳥、ダックなど)
  • 馬肉
  • ラム肉
  • 鹿肉
  • ウサギ肉

など、キャットフードによって様々です。

 

どの種類の肉も猫ちゃんの成長や健康管理には欠かせない、大事な動物性たんぱく質に分類されます。

猫ちゃんによっても「どのお肉が好みか」が分かれるので、合ったものを選んであげると良いですね。

 

また、同じ動物性たんぱく質ではありますがそれぞれのお肉にも特徴があります。

例えば牛肉であれば、高カロリーかつ必須脂肪酸(リノール酸、アラキドン酸など)の含有量が多いので子猫や成長期の猫ちゃんの体づくりにオススメです。

 

馬肉であれば低カロリーでありながら高たんぱく質が得られますので、運動をあまりしない猫ちゃんにはぴったりでしょう。

 

 

同じ肉類の中でも注意したい原材料は「ミートミール」です。

 

動物性たんぱく質は猫の成長や健康に欠かせない大事な栄養素ですが、ミートミールの場合は同じ肉類でも猫が摂取するのが好ましくありません。

 

ミートミールというのは、食肉加工の際に出たくず肉や副産物をまとめて粉状にしたもので、食肉に比べかなり安価で販売されているのが特徴です。

なので動物性のたんぱく質として最適だと言われているのですが、中には副産物として眼球や骨、鶏の羽毛、クチバシなどを含んでいるかなり低品質なものもあると言われており、一般的には良い肉類とは言えません。

もちろん、全てのミートミールが良くないわけではありませんが、ミートミールが原材料にある場合は注意したほうが良いでしょう。

 

 

原材料のラベル表示を見れば同じミートミールでも品質が分かるので、是非確認してみて下さい。

 

  • ミートミール…血液や蹄、毛、角、胃などを精製したもので、カルシウムの含有量がリンの含有量の2.2倍を超えていないもの。
  • ミート&ボーンミール…ミートミールの精製に使用される材料に加えて、骨も含んでいるもの。少なくともリンを4%含んでいるもの。その他の規定はミートミールと同じ。
  • ミートバイプロダクツミール…汚染されておらず、なおかつ精製されていない動物組織(ミート部分は除く)。具体的には脳や肺、肝臓、腎臓など。

キャットフードの中には魚が主原料となっているものもあります。

魚といってもさまざまな種類があり、またそれぞれに特徴があるので、こちらではもう少し細かく掘り下げていきたいと思います。

 

キャットフードの使用される主な魚の原材料は以下の5種です。

  • サーモン
  • マス
  • タラ
  • カツオ
  • マグロ

 

特にサーモンは、この5種類の中でも飼い主さんからの人気が高いキャットフードに含まれます。

良質なたんぱく質である事、血液をサラサラにする効果が期待できるDHA(ドコサヘキサエン酸)、豊富なビタミン類などが含まれているからでしょう。

また、カツオも魚の中ではトップクラスの高い栄養素が含まれており、猫ちゃんの食いつきも良いので人気がありますね。

 

マグロであれば低カロリーでありながら高たんぱく質が得られるので、あまり運動しない猫ちゃんや老猫にぴったりです。

 

穀物

最近では「グルテンフリー」という穀物不使用のキャットフードが増えている印象があります。

しかしそれでもまだまだ市販のキャットフードや安いキャットフードには穀物が主原料となっているものが沢山あります。

 

特にキャットフードに使用される穀物としては、小麦や米、とうもろこしなどがあります。

この3つはどれも炭水化物が主成分となるので、肉食動物である猫ちゃんの健康を考えた場合に好ましくありません。

 

ただし、あくまでも主原料として使用されている場合の話で、材料として含まれている分には食物繊維の摂取が目的なので、腸内環境の維持・改善に効果があるので良いです。

また、猫ちゃんの中には穀物アレルギー子もいるので、与えないように注意が必要です。

 

野菜

中にはキャットフードが主原料となっている場合もあります。

キャットフードに含まれる原材料は主に、ジャガイモやサツマイモ、大豆などになります。

 

ジャガイモはビタミンC、B6、鉄分、マグネシウム、糖質など、栄養がたっぷり含まれているのでオススメです。

また、サツマイモであれば食物繊維が豊富に含まれており、消化器官を良くしてくれる働きがあるでしょう。

大豆からは植物性たんぱく質や、食物繊維を摂取する事が出来ます。

脂質も低いので、太り気味の猫ちゃんにはもってこいのたんぱく質だと言えますね。

 

ただし大豆はアレルゲンになりやすい野菜でもあるので、猫ちゃんに与える際は気を付けましょう。

フルーツ

フルーツが原材料表の上に来ている場合もあります。

フルーツも色々な種類のものが使用されていますが、特に多いのがベリー類です。

 

さらに、ベリー類の中ではラズベリーやクランベリー、ビルベリーなどがキャットフードに使用されています。

眼や血管の健康維持に効果的なアントシアニン、豊富なビタミン類を多く含んでいるので、猫ちゃんの健康にも良い材料です。

猫ちゃんにとって悪影響となるものは今のところ挙げられていないので、原材料に入っていたとしても安心です。

 

日頃から私たち人間が食べていないようなフルーツが含まれている事もありますが、こちらも特に問題ありません。

ビタミンCが多いオレンジや、老化や腸内環境の悪化を防ぐリンゴなどが使用されることが多いです。

 

その他のフルーツに関しては、酸化防止剤として使われるパターンがほとんどでしょう。

添加物

キャットフードの中でもドライフードには必ず「酸化防止剤」という添加物が含まれています。

これは、キャットフードが空気に触れたときに腐敗しないようにするためのものです。

 

また、その他にもキャットフードに含まれている添加物には、香料や着色料などが挙げられます。

添加物は一定の品質を保つために使われるものなので、仕方ないものではありますが、添加物の中でも自然由来のものと人工添加物があるので、後者は注意すべきでしょう。

 

役割や目的は同じであっても、やはり自然由来のものの方が猫ちゃんの健康にとってはもちろん良いです。

人工添加物の中には発がん性物質を含むものもあるので、キャットフード選びの際は添加物が人口のものではないか必ず確認しましょう。

 

 

キャットフードの成分表の見方

キャットフードには原材料表とは別に成分表というものがあります。

成分表は原材料表と同じくらい重要な項目なので必ず確認しましょう。

 

成分表には、そのキャットフードに含まれる成分の割合が記載してあります。

たとえば、「たんぱく質はこれくらい入っていますよ」といった割合ですね。

 

その他にも、猫ちゃんの成長や健康維持に大切な5つの成分について、まとめてあるのが成分表です。

 

キャットフードの成分表には「見方」がありますので、これを知っておけば成分表を見てキャットフードの良し悪しの判断が出来るといえます。

 

成分表を見るときのルール

キャットフードに限らず、全てのペットフードの成分表は「ペットフードの表示に関する公正競争規約施行規則」というルールのもと表記されています。

ペットフードの成分表に記載すべき項目は主に以下の5つになります。

 

  • たんぱく質
  • 脂質
  • 繊維
  • 灰分(ミネラル)
  • 水分

 

最低でも上記の5項目は成分表への記載が義務となっており、また、その他の成分に関しては必要に応じて記載するきまりになっています。

 

特に猫ちゃんの成長や健康維持に関わるたんぱく質と脂肪については、最低栄養含有量(最低限含んでいるべき量)を保証する意味から「○%以上」という記載がされます。

また、線維や灰分、水分については、多すぎるとカロリーが低下したり他の成分を必要量摂取できなかったりすることから「○%以下」という記載がされます。

 

 

このように成分表を見れば、どんな特徴があるキャットフードなのかが分かるので、猫ちゃんにあったキャットフード選びが可能になるわけです。

 

成分表の値の目安

では一体、何がどれくらい入っているのが一般的に良いとされるのでしょうか。

下記の値を参考に、お手元にキャットフードがある方は是非確認してみて下さい。

 

表示義務のある成分値の幅望ましい数値の目安
タンパク質20~40%
  • 26%以上が望ましい(AAFCOの基準)が、30%以上が望ましいと言われる事もある。
  • グレインフリーのキャットフードには、30%以上になっているものが多い。
脂質10~20%18~20%である場合がほとんど。
繊維2~10%
  • グレインフリーの場合は大概3%前後
  • 毛玉ケア対策のキャットフードは10%ほどになる事も。
灰分(ミネラル)10%以下多すぎると結石の原因となるため注意が必要。
水分おおよそ8~10%ドライフードの水分は10%以下と定められている。

 

このようにして表で見てみると、参考にすべき値が分かるので判断しやすいですね。

あなたの家にあるキャットフードは、どの成分が多くどの成分が不足しているのか、大体把握できたのではないでしょうか。

 

 

ちなみに、この表の「値の幅」についてはあくまでもペットフード団体の基準を参考にしたものなので全てのキャットフードがこの値に当てはまるわけではありませんし、

この値に当てはまっているから良いキャットフードだというわけでもありません。

となりに書いてある「望ましい数値の目安」もあくまでも目安ですので、傾向を知るための参考程度としてください。

 

特に注目すべきはたんぱく質と脂質の成分量

たんぱく質と脂質の成分量は、特に猫ちゃんの成長や健康に影響するので気を付けましょう。

 

例えばたんぱく質であれば、高たんぱくであるほど理想的なキャットフードに近づきます。

成分表には「粗たんぱく質」や「脂質」の表記が書いてありますが、成分表を見たときにたんぱく質が30%以上、脂質が20%前後が理想だと言われています。

 

ただし、脂質は与えすぎには注意が必要です。

あまり運動しない猫ちゃんや老猫の場合は、脂質が多すぎると肥満になってしまいます。

そのような場合は、高たんぱくでありながら低脂質のキャットフードを選ぶようにしてください。

 

高たんぱくのキャットフードというと、たんぱく質の割合が35%以上のものを指します。

また低脂質だと10%前後のものになりますね。

この場合はしっかりとたんぱく質をとりながらも、脂肪になりやすい脂質が控えめなので、とってもヘルシーなお食事になります。

 

実際に高たんぱく低脂質のキャットフードも存在しますので、猫ちゃんの年齢や活動量、体系などにあわせて選んであげると良いでしょう。

 

食物繊維の割合

食物繊維はキャットフードの成分表上で「粗繊維」と表示されていることが多いです。

食物繊維の割合が多ければ、猫ちゃんのヘアケアに最適なキャットフードだといえます。

特に長毛種の猫ちゃんはヘアケアがとても大切ですね。

 

一般的なキャットフードであれば、食物繊維が5%前後になりますが、例えば長毛種用のキャットフードなら10%以上ある場合もあります。

逆に、グレインフリーのキャットフードの場合は、食物繊維の割合が3%以下になる事もあります。

 

 

食物繊維の割合が高いほどヘアケア用のキャットフードのなると言いましたが、多ければいいというわけでもなく、あくまでも適量が入っているという事が大切です。

食物繊維が適度に含まれるキャットフードであれば、猫ちゃんの腸内環境を整えてくれますし、町内バランスを整えてくれるので、

キャットフードを選ぶ際は「食物繊維が適度に含まれているか」に着目すると良いでしょう。

 

なお、どれくらいが適度な量なのかについては、個々の猫ちゃんによりますので一概にいう事は出来ません。

猫ちゃんの排便を見たりして、食物繊維の量を調整してあげるようにしてください。

 

灰分(ミネラルの割合)

ミネラルの中でも必須ミネラルである、

  • カルシウム
  • リン
  • マグネシウム

の割合には特に気を付けてみていきたいところです。

 

これらの含有量のバランスによっては、尿路結石を引き起こす可能性が高くなってしまいますので要注意ですね。

もちろん、バランスさえよければ心配する必要はありません。

 

適量と言われている配合の割合については、カルシウム:リン:マグネシウムの割合がそれぞれ、1.2:1:0.1になるのが良いとされています。

 

また、塩(塩化ナトリウム)に含まれるナトリウムは猫ちゃんの成長と健康に欠かせない成分ではありますが、塩分過多も猫ちゃんにとってはよくないので、注意が必要でしょう。

塩分過多になると、腎不全を起こすリスクが高くなってしまいますので、成分表のナトリウム含有量は必ずチェックしてくださいね。

 

 

キャットフードに記載されている使用目的とは?

 

成分表や原材料表の見方が分かったところで、キャットフードに記載されている3つ目の項目である「使用目的」についてもしっかりと理解しておきましょう。

使用目的というのは正確に説明すると、キャットフードがどのような目的で製造されたかを示すものです。

 

以下の「ペットフードの表示に関する公正競争規約」で定められた4項目は記載が必須となっています。

  • 総合栄養食
  • 一般食
  • 療法食
  • 副食・間食

 

キャットフードといっても、色々な目的別で作られているわけですね。

それぞれについて詳しく見ていきます。

 

総合栄養食

総合栄養食は、猫の成長と健康に必要な栄養素がすべて入っているキャットフードの事を指します。

また、適量の総合栄養食を摂取していれば、あとは新鮮な水だけで猫の健康を保つことが出来るように調整されたものでもあります。

 

なお、この「調整されたもの」というのは、日本のペットフード公正協議会では米国飼料検査官協会(AAFCO)の基準を採用しており、この基準をクリアしたフードだけに「総合栄養食」という名前が付けられます。

多くのキャットフードは、総合栄養食に値するでしょう。

一般食

一般食と聞くと、猫ちゃんの普通のご飯のように聞こえますが、実際には違います。

決してバランスの取れたものではなく、あくまでも私たちでいう「おかず」の立ち位置にあるキャットフードです。

 

つまり、一般食と記載のあるキャットフードだけを与えている事は、おかずだけを与えている事と同じことなので、栄養が偏ってしまいます。

療法食

療法食は、その名前の通り病気の猫ちゃんの為に作られたキャットフードの事を指します。

また、自己判断で与えるのではなく、獣医師の判断で与えるのが基本となっています。

副食・間食

副食・間食は、いわゆる私たちでいう「おやつ」の部類のキャットフードです。

猫ちゃんのご褒美などであげる方が多いですね。

 

もちろん、日常食用ではなくおやつですから、ご褒美としてあげる事を想定した栄養価になっています。

なのでおやつである副食や間食だけを与えていると、猫ちゃんに健康被害が出てしまうでしょう。

キャットフードに記載されているその他の項目もチェック!

 

使用目的や成分表、原材料表で「どんなキャットフードなのか」が分かりましたね。

キャットフードにはその他にも記載されている項目があるので、ここで一緒に説明しておきたいと思います。

 

特に、「ペットフード安全法」で定められている、以下の5つの項目をご紹介します。

  • 名称
  • 賞味期限
  • 原材料名
  • 原産国名
  • 事業者名及び住所

 

名称

名称とは、そのキャットフードの商品名の事です。

また、キャットフードは猫用の餌ですので、しっかりと「猫用」という事を記載する必要があります。

(ドッグフードと似ているので間違って買ってしまわないためですね。)

賞味期限

キャットフードなどのドライフードにも、もちろん「賞味期限」が存在します。

賞味期限とは、「製品ごとに定められた方法により保存した場合において、期待される全ての品質の保持(栄養価や風味が保証される)が十分に可能であると認められる期限」の事ですから、しっかりと保存されていなければ、記載の期限よりも早く悪くなってしまう可能性があります。

 

なお、賞味期限については年月日もしくは年月で表示することが義務付けられています。

原材料名

原材料名は前述したように、添加物を含めて使用した食材がすべて記載されている表です。

なお、これらの材料は使用している量が多い順番で記載されています。(添加物以外)

これは「公正競争規約」で定められているルールですので、どのキャットフードもこの決まりに沿って記載しています。

 

さらに添加物の中でも、

  • 甘味料
  • 着色料
  • 保存料
  • 増粘安定剤
  • 酸化防止剤
  • 発色剤

を使用している場合は、用途名の記載も必須となります。

 

原材料に含まれる添加物についての記載はあくまでも任意ですので、添加物が入っていても記載されていない事もあり、注意が必要ですね。

原産国名

原産国名は、キャットフードの最終加工工程を完了した国の名前が記載されています。

ただし、これにはパッケージングを含みません。

 

また、キャットフードの種類によっては最終工程も異なってきます。

例えばドライフードであれば成形を行った国が記載されますが、ウェットフードの場合はレトルト殺菌工程を行った国が記載されています。

それぞれ最終工程が違う為に、このように記載される国も変わってくるわけですね。

 

なので、原産国名はあくまでも最終工程を行った国名、原材料はまた別の国のものである可能性があるので、注意してください。

中国製の原材料を使用していたとしても、最終工程をした国が日本であれば、原産国名は「日本」となってしまうのです。

 

事業者名及び住所

事業者名及び住所には、製造業者の種別((製造業者、輸入業者、販売業者、製造者、輸入者、販売者)と住所の記載が必須になります。

 

 

最後に

キャットフードの成分と栄養価の見方について、何を基準にすれば良いのかそれぞれの項目を丁寧に解説しました。

良いキャットフードを、猫ちゃんにあったキャットフードを選ぶためには、原産国や価格で選ぶのではなく、原材料表や成分表、使用目的などをしっかりと確認する事が大切でした。

 

それらを見たときに理解し判断できるように、どの成分が何なのか、どのような目的で作られたものなのかが分かるように勉強しておくと良いですね。

愛猫ちゃんにすくすくと成長してもらうためにも、ずっと健康でいてもらう為にも、キャットフード選びは慎重になってください。

 

当サイトでも安全なおすすめのキャットフードを紹介していますので、どれにしたらいいか迷ってしまう方は是非参考にしてください。

 

 

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