アメリカンワイヤーヘアの歴史
アメリカンワイヤーは約1966年頃にアメリカ合衆国のニューヨーク州ヴェローナにある農場で、
アメリカンショートヘアが突然変異して生まれたと言われています。
その1匹だけホワイトとレッドが混ざった毛で、とても硬くゴワゴワした肌触りの猫なのが、
アメリカンワイヤーヘアの元になったといわれる猫となります。
この毛質の変わっている猫に興味を持った、ブリーダーのレックスの繁殖家は、
その猫を50ドル(日本円で約5,500円くらい)で譲り受けた後、譲り受けた猫をアダムと名付けた後と、
それを元に新しい猫種を作り出そうと取り掛かる事にしました。
時間が経ちやがて、このユニークな猫ワイヤーヘアは優性遺伝だということがわかったので、
その後にアメリカンショートヘアと交雑を行い、今のアメリカンワイヤーヘアが誕生したと言われています。
つまり、言えることはアメリカンショートヘアとは兄弟のような関係だと言うことです。
アメリカンショートヘアとアメリカンワイヤーヘアの違いは、1つだけと言われていて、それは毛質だけなのです。
約1978年頃にアメリカンワイヤーヘアはCFAに公認されて、その後には猫の血統登録機関で、
一番だと言われているTICAでも公認されることができました。
アメリカンワイヤーヘアの特徴
アメリカンワイヤーヘアの性格を見て行きましょう。
アメリカンワイヤーヘアはとても人懐っこい性格
アメリカンワイヤーヘアは人間が大好きなので、飼い主さんのことはもっと大好きです。
人間にとてもよく懐く性格なので、甘え上手でもあるのが特徴になります。
活発とにかく遊ぶのが好きなアメリカンワイヤーヘア
アメリカンワイヤーヘアは動き回ったり遊んだりするのが大好きな活発的な性格です。
室内でアメリカンワイヤーヘアを飼育するなら、キャットタワーなどを購入してあげてたくさん遊ばせてあげましょう。
猫じゃらしとかねずみのおもちゃで遊ぶのも大好きな猫です。
おじいちゃん・おばちゃん猫になっても、とっても好奇心旺盛なアメリカンワイヤーヘア
アメリカンワイヤーヘアはとにかく好奇心が旺盛というのも特徴です。
子猫の頃からおじいちゃん・おばちゃん猫になっても、活発で好奇心のある性格はほとんど変わらないと言われています。
なので、アメリカンワイヤーヘアをずっと見ていても、飼い主さんを飽きさせることもない猫です。
アメリカンワイヤーヘアは警戒心強め
実は、アメリカンワイヤーヘアは他の動物達にはとても警戒心が強い性格です。
自分の敷地内、専用の場所、縄張りに誰かが入ってきたりすることがあるのなら、威嚇をしてしまうこともあります。
底の部分では、まだ少しだけ野生の本能が残ってしまっているようです。
わがままと自立心を備えているアメリカンワイヤーヘア
とっても猫らしい性格を持つアメリカンワイヤーヘアは、猫特有のツンデレという言葉が本当にとてもぴったりな猫です。
プライドもとても高くて、自立心もあるといわれているので、猫との距離を保ちたいという方には、とても飼いやすい猫でもあるといわれています。
アメリカンワイヤーヘアの寿命
アメリカンワイヤーヘアの寿命の平均は大体が12歳~15歳前後くらいだと言われています。
猫全体の寿命の平均は、雑種とか純血種によっても多少の違いはありますが、
大体15歳前後くらいだと言われていますので、猫全体と比べてもそこまで大きな大差ありませんね。
ですが、これはあくまでも寿命の平均なので、もちろんそれよりももっと長生きすることは、十分に考えられます。
寿命は生活習慣や、エサ、おやつなど飼い主さんの育て方によって伸びることはあり得ます。
アメリカンワイヤーヘアの値段
アメリカンワイヤーヘアの大体の値段は15〜30万円くらいと言われています。
日本ではペットショップやブリーダーをみかけるということはほとんど無くて、海外にいるブリーダーから、
購入するのが大体の主な販路になっております。
値段に15万円くらいの開きがあるのは、輸入先によってだいぶ値段が変動することが関係しています。
アメリカンワイヤーヘアの体重
アメリカンワイヤーヘアの体の大きさは、アメリカンショートヘアと同じようで平均的な猫達よりも少し大きくて、体重も他の猫たちよりも少し重めです。
猫の体重の平均は、3.5kg~4.5kgと言われているのですが、
アメリカンワイヤーヘアはオスで4.8kg~6.5kgくらい、メスで3.0kg~6.0kgくらいとなっています。
アメリカンワイヤーヘアの体格は、アメリカンショートヘアと一緒の中型でがっしりとして足は太くて、しっぽは長めです。
顔は少しだけ四角ばっていて、大きな瞳は少しだけ吊り上っていて、
首の太さも頭や体の大きさとのバランスも良くなっていて、筋肉質のたくましい外見な猫です。
アメリカンワイヤーヘアの購入先
アメリカンワイヤーヘアの購入を考えているのであれば、ペットショップではなくて、ブリーダーさんでのご購入をおすすめします。
知識豊富で丁寧なアフターケア、初めてアメリカンワイヤーヘアを飼おうと思った時に大きな力となってくれそうですね。
国内にはブリーダーさんの数はそんなに多くはないと思いますが、たくさん時間をかけて是非、探してみてください。
アメリカンワイヤーヘアの飼い方
アメリカンワイヤーヘアは被毛が硬くなっていて、カールしているということが特徴になっています。
そのために日常的にブラッシングが大切になってきます。
抜け毛は体毛にからまったりして、飲み込んでしまったりをしやすい猫です。
毛が真っ直ぐな短毛の猫種よりは、毎日の抜け毛が気にならないとおもいますが、
抜けてしまった毛が体の表面にからまってしまい、落ちないでくっついているだけということもあるようです。
なので、ブラッシングは1日1回してあげて、そして被毛が汚れている時には、濡れたタオル等で拭いてあげましょう。
抜け毛は少ないタイプの猫種なのですが、ブラッシングをすることで被毛のツヤや毛玉防止にもなりますよ。
また、多頭飼いを考えている方に注意しなくてはならないことがあります。
アメリカンワイヤーヘアは他の猫達と比べて縄張り意識がとても強い性格の猫なので、アメリカンワイヤーヘアと他の猫達との多頭飼いは向いていません。
それでもどうしてもアメリカンワイヤーヘアと他の猫達を多頭飼いしたいという方は、
同じ時期に子猫の時から一緒に他の猫を育てて飼うといいかと思います。
アメリカンワイヤーヘア抜け毛のケア
アメリカンワイヤーヘアは抜け毛が少ないといっても、全く毛が抜けないわけではありませんよ。
アメリカンワイヤーヘアは特に毛が縮れているので、抜け毛がまだ生えているほかの毛と絡まりやすくなっています。
毛づくろいの時に、その毛を飲み込んでしまい毛球症という病気になることがあるので、
日頃から丁寧なブラッシングが大切な抜け毛ケアとなってきます。
抜け毛の量が少ない猫種なので、ブラッシングは2、3日に1回くらいで、十分な抜け毛ケアとなるでしょう。
換毛期には抜け毛が増えてきますので、ブラッシングを少し多めにしてあげるといいですよ。
獣毛ブラシは、毛先が一直線に揃っていて、柔らかい毛質のものがいいと思います。
毛先がぎざぎざしていて硬いタイプの獣毛ブラシとなると、短毛の猫ちゃんにとっては、皮膚への刺激が強くなり痛がってしまいます。
なのでラバーブラシも、なるべく柔らかめのものを選んであげましょう。
ラバーブラシは抜け毛ケアだけではなくて、マッサージ効果もあるので、猫の健康の為にもとても大切なケアとなってきます。
ですが、どんなブラシを使うにしても、やりすぎは禁物なのでそこは注意しましょう。
ブラシは基本的に直毛の猫のことを考えていることが多いので、
アメリカンワイヤーヘアの縮れ毛には、使いすぎてしまうと皮膚に負担をかけてしまう事になりますので、ブラッシングは程々にしてあげましょうね。
ブラシだけではなくて、コーム一緒に優しくしてあげるようにしてあげることで、
アメリカンワイヤーヘアに負担をかけないように抜け毛ケアをすることができます。
アメリカンワイヤーヘアの子猫の選び方
子猫選びのポイントになるのは、「筋肉質な身体つき」か「被毛は弾力がありウールのような手触り」かになります。
アメリカンワイヤーヘアの特徴でもあるワイヤーヘアはワイヤーのように硬いという意味ではなくて、
弾力性のあるウールのようなことを表し、子猫の被毛もそのような手触りになっています。
アメリカンワイヤーヘアの子猫を選ぶ時は、しっかりと被毛の手触りも確認するようにしましょう。
アメリカンワイヤーヘアの体格はアメリカンショートヘアと一緒で筋肉質なのでがっしりとしています。
あと、猫の目は濁っていないかどうか、たくさんの目やになどは付いていないか等も合わせてしかっり確認しましょう。
そしてとても大事なのは猫との相性になってきます。
人間と猫の間にも相性があるので、子猫を選ぶ時には、実際にその子に触れ合ってみて、あ、この子がいいかもと思った子を、
パートナーとしてお出迎えをすると良いのではないでしょうか。
目やになどがあるのかどうかという事も、猫の健康状態を知る上でかなりポイントになってくるので、
そこも合わせてしっかり確認するのも良いと思います。
ですが、人間でのパートナー選びでも同じように、見た目だけでは選ばないで、
実際にアメリカンワイヤーヘアの子猫ちゃんと接して、この子と一緒に住みたいって思えば、もうそれだけが一番かなと思います。
アメリカンワイヤーヘア里親
ジモティーやペットのおうちなどの、有名な里親探しの募集サイトでは、
新しい飼い主さんを探している猫達や他の動物が掲載されていることがありますよ。
珍しい猫種になってくるのでサイトに掲載されることは滅多に無く掲載されるのは極稀となりますが、
サイトをこまめにチェックしているともしかしたら見つかるかもしれません。
里親になることで、殺処分から動物達のひとつの命を救うことにも繋がりますし、
動物達の購入費用等を大幅に抑えることもできるので、こちらにも動物にもメリットがあるのではないでしょうか。
アメリカンワイヤーヘアのかかりやすい病気
アメリカンワイヤーヘアのかかりやすい病気は下記にて紹介します。
皮膚病
アメリカンワイヤーヘアは、体が少し脂っぽい肌質な猫なので皮膚病にはご注意してください。
アメリカンワイヤーヘアの被毛を触ってみて体に脂っぽさを感じることがあったら、猫をシャンプーをしてあげるようにしましょう。
猫がシャンプーを嫌がる場合もあるとおもうので、小さな子猫の時から水に慣らしてあげるようにしてあげましょう。
毛球症
アメリカンワイヤーヘアは、特徴的な縮れ毛なので抜け毛が絡まりやすいと思います。
猫がうまく毛玉が吐き出せないという場合は、毛球症にとてもかかりやすくなってしまいます。
なので、必ず定期的なブラッシングをしっかりとしてあげましょうね。
最後に
アメリカンワイヤーヘアについて、紹介しました。
アメリカンワイヤーヘアの最大の特徴はごわごわとしている硬い縮れた毛でしたね。
アメリカンワイヤーヘアのその他の特徴ほとんどアメリカンショートヘアと同じです。
いま日本ではブリーダーがいないようなのですが、飼いやすい猫なので、猫を飼いたいと思っている人にはおすすめの猫です。
海外のブリーダーさんとのやり取りを手助けてしてくれるサイトもありますので、
そういうサービスを使って、アメリカンワイヤーヘアとの暮らしを楽しんでいきましょう。