ハバナの歴史
綺麗なブラウン色の被毛に包まれた端整な容姿を持つ猫種。
誕生はシャムのポイント種と黒猫との掛け合わせで生まれたと言われています。
原産国はイギリスで、後にアメリカへ輸入され繁殖が行われた事で名が広がっていきました。
シャムとの掛け合わせなのでスリムな身体を持っていた猫ちゃんですが、
アメリカではオリエンタルのスリムな体型より、セミフォーリングの筋肉質な体型が好まれる為
アメリカの繁殖家たちは、セミフォーリングに進化させる繁殖活動を行っていきました。
ハバナの認知度は上がりましたが、いま現在でも頭数が少ない猫種です。
ハバナという種名には、ハバナ産の葉巻の色に被毛が似ているから名付けられたと言われています。
諸説ありますが、ハバナラビットという茶色のウサギに被毛の色が似ているからとも言われています。
ハバナの特徴・性格
特徴
容姿
茶色に被毛で覆われているハバナ。毛質には艶があり触り心地は滑らかです。
シャムとの掛け合わせで誕生した猫種なので、シャム譲りの耳や目の形をしています。
大きな耳を持ち、目は透き通ったグリーンの色を持っています。
体型はイギリスでの主流はオリエンタル。スリムな体型で華奢な手足。
アメリカでの主流はセミフォーリング。筋肉質な体型かつしなやかなボディー。
顔の形もイギリスとアメリカとでは多少異なります。
イギリスでははっきりとした輪郭で小さな顎。そして高い鼻を持っているオリエンタルのハバナ。
アメリカでは緩やかな輪郭でしっかりとした顎。鼻の高さはイギリスのハバナに比べるとやや低い印象があるセミフォーリングのハバナ。
ヒゲはイギリスもアメリカも同様で、長いヒゲを持っています。
体重
平均体重は3〜5kgほど。シャムと比べると少し大きめです。
平均体重を超えすぎてしまうと病気のかかりやすくなってしまったりするので、体型維持には気を付けてあげましょう。
食事制限や栄養バランス、運動不足などにも注意して育ててあげましょう。
寿命
猫の平均寿命は15歳と言われていますが、ハバナの寿命は平均より少し少なめの11〜14年です。
あくまで平均的な数字なので飼い主さんによる気配り、食事管理であったり運動不足の解消などに
注意する事によって長寿になることもあり得ます。
長く、そして健康的に一緒に過ごすことができるように、飼い主さんは猫ちゃんに寄り添った飼育をしてあげましょう。
性格
性格もシャムによく似ていて、シャム同様ひと懐っこく愛情深く、人間のことが好きです。
頭も良く、なかには芸を覚える子もいるみたいです。
物分かりの良さから、飼い主さんの心情やその場の空気によって、みせる態度を変えることができます。
空気を読むことができるほど知的である反面、好奇心はとても旺盛です。
自分が興味があるものだったり、気になるものにはすかさず反応を示し行動をする。
その為壊されてしまいそうなものや飼い主さんの大切なものなどは、猫ちゃんの届かないところにしまっておいてください。
遊ぶことも好きで、飼い主さんにじゃれてアピールしてくることもあります。
その際は思いっきり一緒に遊んであげてください。
そういったコミュニケーションを大事にしてあげるとストレス解消にもなり、
パートナーとしてもより良い関係を築いていけることになるでしょう。
ハバナの飼い方・しつけ方
飼い方
好奇心旺盛で遊び好き、そして猫ちゃん特有である高いところに上るのが大好き。
そんなハバナを育てるには、ある程度飼育環境を整えることが必要になってきます。
例えば、キャットタワーなどの高いところに上がれる設備は必須です。
高いところに上る事によって安心感であったりジャンプを交えた運動にもなったり、
そして猫ちゃんのストレス解消にも繋がります。
そんな遊び好きであるハバナが特に好む遊びが、猫じゃらしなどのおもちゃや、ボールを使った遊び。
手先が器用なので思いっきりじゃれてきます。飼い主さんはそうした一緒に遊べるおもちゃを、用意してあげるといいでしょう。
好奇心旺盛なので興味のあるものには積極的に手を使って確かめに行きます。
ストレス発散や運動にもなるのでたくさん構ってあげましょう。
毛が短いのでお手入れも簡単です。
2日1回のブラッシングでOK。ブラシは毛が短い猫ちゃん用のブラシにしてあげましょう。
ブラッシングは毛並みを整えるだけでなく、皮膚の血行を良くする作用もあるので怠らなすぎないようにしましょう。
シャンプーも汚れた時にしてあげるだけで大丈夫です。
しつけ方
知的で物分かりのいい猫種である為、しつけはしやすいです。
ハバナは犬に似ていると言われることも多く、中には芸を覚える猫ちゃんもいます。
名前を呼ぶと反応したり、寄ってきたりすることもあるハバナ。
とても賢いので大変飼いやすい猫種です。
トイレのしつけ方は、子猫の時に覚えさせてあげた方が楽です。
猫ちゃんの受け取り先から、そこで使用していたトイレの砂を少しでも良いのでもらって
これから使用するトイレの砂に混ぜてあげると早く覚える事ができます。
初めは失敗してしまう事もあるかもしれませんが、その際はあまり怒らずに慣れるまで粘り強く相手をしてあげましょう。
とても賢く頭のいい猫ちゃんなので、絶対に覚えてくれます。
そして上記でも記載した通り、とても好奇心旺盛な猫ちゃんです。
誤飲につながるような物や飼い主さんの大事な物、壊されてしまいたく無いものは必ず手の届かない所にしまいましょう。
興味のあるものには何でもかんでも手を出してしまう性格なので、かなり注意が必要です。
高い所においても登ってしまうので、クローゼット等の戸締りができる所に置いておくと良いかもしれません。
加えて、マンション等にお住いの方はベランダには決して出すことの無いようにして下さい。
高いところを好む猫ちゃんですが、でたがっても家の中だけで我慢してもらうように。
もし誤って落下してしまうような事があれば、骨折、もしくは死につながってしまう事もあり得ます。
なので戸締りや窓の開け閉めには十分注意して下さい。
ハバナのかかりやすい病気
ハバナのかかりやすい病気は以下の通りです。
- 猫風邪
- 尿石症
- 異物誤飲
などがあげられます。
ハバナは比較的身体の強い猫種である為、病気にかかりにくいと言われています。
ですが猫風邪にはかかりやすいです。
ただの風邪でしょう。と甘く見ていると大きな病気の引き金になってしまう事もあります。
飼い主さんの判断のみで解決させず、少しでも不審な点が見られればすぐに動物病院に行き適正な処置をしてもらいましょう。
できれば人間と同様に定期的な健康診断に連れて行ってあげると病気の早期発見に繋がります。
又、食事の与えすぎや栄養の偏りが無いよう管理には気を配りましょう。人間の食べ物を決して与えてはいけません。
飼い主さんの日頃からの意識によって、猫ちゃんの病気発症のリスクを下げる事ができます。
病気についての詳細は下記にまとめているので参考にして下さい。
猫風邪
症状としては、人間と同様くしゃみや咳、鼻水や鼻づまり。
そして目ヤニの過多、口内炎の発生などがあげられます。
人間の場合はただの風邪だから病院にいかなくても平気と思われる方もいらっしゃると思いますが、猫にとっては別問題です。
軽症であれば1〜2週間で緩和するけど、重篤化したら死につながる事態になりかねません。
猫の場合は身体も小さい為、悪い菌がすぐに身体に回ってしまいます。重篤化するのに時間がかかりません。
取り返しのつかない事になる前に、風邪の症状が見受けられたら直ちに動物病院へ行き、獣医の診察を受けましょう。
原因としては、ウイルスや細菌などによる感染によって引き起こるものです。
季節の変わり目には注意が必要です。特に冬の寒い時期は空気が乾燥しウイルスが広範囲に広がります。
子猫や免疫の弱い猫ちゃんの場合特に気を配ってあげましょう。
風邪対策によるワクチン接種も選択肢に入れておいたほうがいいでしょう。
費用は7種混合ワクチンで1万円以下となっています。
そう高価なお値段では無いので、安心の為に受けておくことをオススメします。
ただの風邪だと自己判断せず、風邪の症状が見受けられたら早めに動物病院へ受診しましょう。
尿石症
尿石症は尿道に石ができて血尿であったり、頻尿や排尿異常が起こる病気です。
尿の中に含まれるミネラルが分が溶けきらず結晶となり固まって大きくなり、石として尿の排出を妨げます。
尿を体外に放出できなくなると、毒素がたまり猫ちゃんにとって危険な状態となります。
場合によっては命にも関わる重篤なものとなります。
石ができる原因は食事管理や栄養バランス、飲水の量や種類、細菌感染やストレスなどがあげられます。
症状としては、血尿であったり頻尿であったりします。
トイレに行く回数が増え、少量の尿を何度もします。排尿時に痛みを伴うので排尿部位を気にして舐める姿を見せます。
このような症状が見られた場合は早急に動物病院へ行き獣医に診てもらいましょう。
対策としては、食事の管理が第一。
猫ちゃんにあったミネラルやビタミンの取れる食事と最適な量を食べさせてあげるといいでしょう。
あとは十分な水分補給も大切になってきます。夏場は特に定期的に水を飲んでいるか確認しましょう。
ストレスも病気の要因となる為、気を配ってあげるといいでしょう。
異物誤飲
ハバナは特に好奇心旺盛な猫種である為注意が必要です。
誤飲しているところを見ていた場合は、直ちに病院に連れて行きましょう。
誤飲しているところを見ていなかった場合は、嘔吐を繰り返していたり、吐こうとしても吐けていない、
呼吸をするのが苦しそう、ぐったりしている、舌や歯茎の色が青くなってきている。
そのような症状があった場合は誤飲している可能性があります。
猫ちゃんが誤飲しやすいものは手の届かない所にしまっておきましょう。
誤飲しやすいものの例
- 布製品
- ヘアゴム
- アクセサリー
- ペットシーツ
- ティッシュ
- ビニール袋
- キーホルダー
- 小さなおもちゃ
誤飲した可能性がある場合、直ちに動物病院へいき獣医に診てもらいましょう。
命の危険にもつながる恐れがあり、入院や手術が必要になる場合があります。
対策としては、やはり日頃から誤飲が起きない飼育環境を整える事です。
こまめな片付けを行う事で誤飲の可能性をなくすことができます。
飼い主さんの意識によって変わってくるものなので愛する猫ちゃんのため徹底してあげましょう。
ハバナの販売価格
ハバナの販売価格は平均で18万円になります。生後何ヶ月かによって価格は前後します。
ペットショップなどの店頭に並ぶことは、極めて少ないです。
ブリーダーさんから向かい入れる方法が得策でしょう。
ペットショップや知り合いの方からブリーダーを紹介してもらうか、
ネットで探す方法、そして保健所等で保護猫の里親になる方法もあります。
飼い主さんご自身にあった方法で家族として向かい入れる猫ちゃんを探してあげて下さい。
こちらの記事ではネットでのブリーダー探しにオススメなサイトを下記に掲載させて頂きます。
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ブリーダーたちは、自ら子猫を繁殖したという自負もあるため、愛情と責任を持ってその子猫を飼育し、 きちんとした躾や社会性を教えてから、飼い主に引き渡しています。(当然ですが、動物愛護管理法により49日を超えた引渡しを厳守しています。)
ですので、どこの誰がその子猫を繁殖したかも不明な中間業者を挟んだ現在の流通過程よりも、その繁殖主や場合によってはその子猫のパパ、ママの存在まで分かる方法で子猫を引き受けることで、 家族として迎え入れた後も安心で健やかな子猫との生活を送ることが可能となります。
子猫ブリーダーナビでは、優良ブリーダーから子猫を直接引き受ける場の提供を行い、 一人でも多くの飼い主の方が、子猫との健やかな生活を送れるお手伝いをしているのです。
ハバナまとめ
今回の記事ではハバナについてご紹介させていただきました。
初心者の方でも十分飼うことのできる猫種なので安心してください。
人懐っこく愛情深い。そしてとても賢く好奇心旺盛な猫ちゃんです。
そんなハバナを家族に向かいいれると、飼い主さんの毎日がより明るく楽しく癒しのあるものになる事でしょう。
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