猫を飼うならオスとメスどっちがいいの?【違いを多方面から解説します】

個体差がありますが、猫は性別によって性格に特徴があります。

一般的に、オス猫にはやんちゃで甘えん坊の猫が多く、メス猫は大人しくクールな猫が多いとされています。

通常成猫になればオスのほうがメスよりも大きく、がっしりとした体つきになります。

オスとメスの見分け方

 

オスの精巣が腹腔内にある子供の時期は肛門から生殖器までの距離で判断します。

見分けづらいかもしれませんがオスのほうが距離が長くなっています。

生後2か月ごろになるとオスの宰丸がはっきりするため、ひと目でわかります。

オス猫とメス猫の違い

オス猫

オスの猫はメスよりも行動的で特に去勢をしていないオスは発情期に活発に行動する傾向があります。

また、去勢前のオスはマーキングをする習性があるのも特徴です。

去勢手術をすることで、メスへのアピールや縄張りを誇示するマーキング行為は少なくなります。

メス猫

メス猫は一般にオス猫よりも運動量が豊富ではないと言われています。

特に避妊手術をしているとあまり外に出たがらないことが多いです。

避妊手術をしていない場合は発情期に人間の赤ちゃんのような声で大きく鳴くこともあります。避妊手術を行うことでホルモンバランスが安定し精神的にも安定することが多いです。

オス猫・メス猫のかかりやすい病気の違い

オス猫

オスは精巣腫瘍や尿路結石症にかかりやすいと言われています。

オスメス問わず、猫全体でかかりやすい病気と言われている「尿石症」は、排尿障害のでる有名な病気で、特にオスの方が悪化しやすい傾向にあります。

理由は尿道の長さが長い事が考えられます。

 

メス猫

メスの場合は乳腺腫瘍や子宮蓄膿症にかかりやすいと言われています。

オスよりも生殖器系の病気にかかりやすく、出産した猫の場合は乳腺炎にかかりやすいです。

なのでメス猫と暮らす場合は、このような病気について事前に知識をつけておくと良いでしょう。

 

このように、オス猫とメス猫は生殖器や性ホルモンが異なるため、かかりやすい病気も異なります。

生殖器に関係する疾病は、去勢・避妊手術で防ぐことが可能です。

 

オス猫・メス猫の去勢手術の違い

オス猫とメス猫を両方飼っている場合は、一般的には繁殖させない為に去勢手術を行います。

この去勢手術や術後の変化にも、オス猫とメス猫で違いがあるのです。

オス猫の場合、去勢手術をした後もメス猫を追いかけたりするなど、一部性的な行動が残る事があります。

手術前に発情期を経験した猫の場合は、手術後も癖として残ってしまう事があるようです。

このように発情期の時のような行動や、匂いをつけるマーキング行為などは、メスよりもオスの方が強く記憶に残る傾向にあります。

 

ですが、メス猫の場合は避妊手術を行うと、発情期の時のように高い声で「アオーン」と鳴く事が無くなります。

なぜこのようにオス猫とメス猫で違いが出るのかというと、オスは常に発情期であるのに対して、メスの発情期は年2回ほどしかない事が影響していると考えられています。

 

オス猫・メス猫の性格の違い

オス猫

オス猫は一般的にやんちゃで、遊ぶ事が大好きです。

好奇心旺盛で活発なので、猫と積極的に遊びたい、コミュニケーションを取りたいという方に向いています。

去勢手術をしても性格が大きく変わるということはなく、ずっとやんちゃのままで甘えん坊です。

ですが、去勢手術をしていないオスの場合は、成長するにつれて頑固になり、独立心が強くなっていくと言われています。

 

メス猫

メス猫はオス猫に比べてしっかりしていてクールな印象があります。

また、気分屋さんなので少々わがままな面も見られるでしょう。

猫らしいミステリアスさやツンデレさのコミュニケーションを望む人に向いています。

 

オス猫・メス猫の見た目の違い

オス猫

オス猫の場合は、メスよりも体が大きくがっしりしているという特徴があります。

また、顔をパッと見たときに、だいたいはオス猫の方が大きな顔をしており、エラが張ったような感じに見えるでしょう。

ヒゲの長さはオス猫の方が若干長めで、体が大きい分筋肉質なので手足も太いです。

皮膚の感触はメスよりもやや固めです。

 

メス猫

メス猫の場合は、オスよりも体が小さくスマートでエレガントな体型です。

オス猫よりもメス猫の方が顔が小さいので、その分目がぱっちりしていて大きく見えます。

ややしなやかな体つきをしており、ほっそりとした印象があるでしょう。

皮膚の感触はオスに比べて柔らかく、オスに比べて手足が細いのが特徴です。

 

オス猫とメス猫のお手入れの違い

個体差はあるものの、猫自身が行うお手入れの仕方にはオス猫とメス猫で違いがあります。

オス猫の場合は熱心に爪とぎを行いますが、メス猫の場合毛づくろいを熱心に行う傾向にあります。

 

このようにオスとメスで違いが出るのは、オスは活発で縄張りにこだわるのでマーキングに使うための爪の手入れに力を入れるのではないかと考えられています。

メスは、オス猫よりも活発ではなく穏やかに過ごす事が多いので、毛づくろいする時間が取れるからだと考えられています。

 

オス猫とメス猫の両方を飼っている方は、よく観察して見るとこの違いに気づくかもしれませんね。

 

オス猫とメス猫の食欲の違い

体の大きさからわかるように、オス猫の方がメス猫よりも食欲が旺盛です。

なので、もし同じ時間にご飯を与える場合は、オス猫がメス猫の分のご飯を横取りしないように、気をつけてあげましょう。

オス猫の方が行動的で活発なので、メス猫よりもたくさん食べるのは当然と言えます。

ですが、そのせいもあって食べ過ぎて肥満になるのも、オス猫が多いと言われています。

オス猫は好奇心旺盛でいたずら食いしてしまう事があるので、誤飲や誤食には十分注意してくださいね。